日本小児麻酔学会第27回大会開催報告
2022/11/25
日本小児麻酔学会第27回大会開催報告
会長 岩崎達雄(岡山大学病院 小児麻酔科)
この度、2022年10月8、9日の二日間にわたり岡山コンベンションセンターにおいて「みんなで楽しむ小児麻酔」というテーマで日本小児麻酔学会第27回大会を開催させていただきました。岡山での開催は2010年に岡山大学院大学麻酔・蘇生学教室の森田 潔先生が第16回大会を倉敷で開催されて以来13年ぶりとなりました。このような機会を与えていただき、学会会員の皆様には厚く御礼申し上げます。
招待講演としてメルボルンの王立小児病院のDr. Andrew Davidsonに「Effects of anesthetics on the immature brain, and anesthesia for neonates and infants with neurodevelopmental considerations」と題したご講演をしていただき、ご講演に対応する形で「神経発達を見据えた麻酔」をテーマとしたシンポジウムを行いました。その他に岩井誠三記念公演をはじめとする二つの招待講演、12の教育公演、4つのシンポジウム、4つのPros and cons、臨床研究プロトコール作成ワークショップ、経食道心エコーのセミナー「小児の神経ブロック」のハンズオンセミナーを行いましたが、どのセッションも多くの方にご参加いただきました。また、大会の優秀演題には、松戸市立総合医療センター麻酔科の國分 宙先生の「乳幼児におけるデクスメデトミジン持続投与が術中神経モニタリング(IONM)へ及ぼす影響について」が選ばれました。本演題はもとより、選に漏れた演題も皆興味深いものばかりでした。多くの方にご応募いただきありがとうございました。
当初、現地開催のみで準備しておりましたが、Covid-19をめぐる社会情勢より、ライブ配信と一部オンデマンド配信を併用したハイブリッド形式での開催となり、会長招宴、会員懇親会も行えませんでした。参加者の減少を危惧しておりましたが、800名に迫る大変多くの方にご参加いただき盛況な大会となり、テーマのように皆様に楽しんでいただけた大会となったのではないかと思います。これも皆様のご指導、ご協力の賜物とあらためて本大会開催に際して座長の労をお執りいただいた先生方、ご講演いただいた先生方をはじめご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。